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2020年1月28日

ペット火葬されることの多いネコ、その飼育の歴史

ペット、と言われて一般的に頭に思い浮かぶのは、イヌそしてネコでしょう。
ペットとしてのネコの飼育が現行確実に確認できるものはエジプトのものです。お墓にネコが共に葬られており、穀物を害獣から守るために、そして愛玩用として飼われていたのではないかと言われています。
イヌが狩猟の伴として飼育されていたのに対して、ネコは穀物の番をするために変われたのが濃厚であるとされているため、文明の進度ということを考えるとほぼすべての文明でイヌが先に飼われたと考えられます。

ネコの家畜としての歴史は中東ではないかと言われています。
人類が農耕を始めた結果、それまであり得ないほど穀物が集中して貯蔵されるようになりました。その穀物を狙って、ネズミやウサギなどが貯蔵場所に集まるようになったのです。
ネコは穀物を食べず、穀物に対する害獣であるネズミやウサギなどを捕食したことから、人間との利害関係が一致した結果、ネコは家畜化されることになりました。

現在残っている最古の飼育例としては約9,500年前のキプロス島の墓から発見されたものがあります。
もともとキプロス島にはネコ科の動物は生息しておらず、人間が持ち込んだものだと言われています。また埋葬されていた人物が、特権階級の人間であったことを考えると、島には存在していなかった珍しい動物として献上された可能性が高いのではないかと言われています。

現在のペット化されているネコに近い動物が飼育されたのは今から5,000年ほど前のエジプトでしょう。
エジプトの神話を紐解いてみると、古代の神々としては珍しく、猫頭の神が描かれています。
これはエジプトの文化がネコに非常に縁が深く、またそれだけ古代エジプトの人々にとって身近な存在であったことを示しています。

日本の歴史では平安時代にその記録が残っています。
800年代に成立したと言われている「日本国現報善悪霊異記」という資料にはネコに対する記述があります。
禰古(ネコ)という表現で記されたその動物は、詳細に関しては明記されていませんが、その段階ですでに家で飼われていたことが描かれています。

現在では穀物を守るという家畜としての役割よりも、むしろ人間と共に過ごすことが主な役割になっています。
まさに愛玩動物として飼われているネコはイヌよりも更に家族の一員として見られることが多く、その日本での総飼育数はイヌよりも多くなっています。

家族の一員として扱われているネコは、現在では多く火葬されている動物のひとつでもあります。
さまざまな古典的な記述を見てみると高貴な身分の人に飼われたネコは人間と同様にきちんとお墓を作られて埋葬されていることが多くあります。

現在では家族の一員として家の中で人間と同じように過ごしているネコたち。
その最期の際には人間と同じように火葬をし、きちんと供養をしてあげてほしいものです。

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