2019年10月2日
大切なペットに安心できる供養をするために
現代の日本は非常にストレスが多い社会だと言われています。周囲との人間関係や日本独特の同調圧力などこどもから大人まで多くの人が日々の生活の中にストレスを感じているでしょう。
そうしたストレスを癒すためか、現在の日本ではペットの飼育頭数が非常に増加しています。イヌとネコの飼育頭数だけで約2,000万頭である現在、15歳未満の全国の子どもの数が1,522万人であることを考えるとそのペットの多さに驚くでしょう。
現在の日本において、ペットはかけがえのない生活を彩る友であり、日常生活で欠かすことのできない家族の一員でもあるのです。
しかし、かけがえのない親友であるペットたちはたいていの場合わたしたちよりも寿命が短いです。そのためペットを飼うということはそのペットの最期を看取るということでもあります。
日本の旧来のペットの供養の方法というのは、庭にお墓を作りそこに埋葬するというものでした。また自宅での埋葬が困難な場合には公園や神社の境内に埋葬したりしている人もいました。
実はこうした埋葬の方法というのはどんな動物であっても廃棄物の処理及び清掃に関する法律に抵触するものであり、行なってはいけないことなのです。
ルールに照らし合わせるのであればペットは自治体に連絡をして焼却炉で焼いてもらうというのが全うな方法ということになるでしょう。また保健所で取り扱ってもらう場合もあります。
これらの方法というのは供養というよりもむしろ処分の方法であり、友人もしくは家族としてペットをともに過ごしてきた家族には辛い取り扱いになるでしょう。
近年のペットの増加により、ペットに関するさまざまな業者も増えてきています。そうしたペットに対するサービスのひとつとしてペットの葬儀や埋葬などがあります。人間と同じようにペットを火葬し、その遺骨を供養してあげようと考えるのは家族同然にペットと過ごしてきた人としては当然のことかもしれません。しかし実はペットの葬儀は特に認可などなく、設備さえ揃っていればだれでも明日から行なえる業務でもあるのです。
価格やサービス内容などに厳密なルールなどはなく、それぞれの業者に任されているのが現状です。
2010年に起こった痛ましい事件のことは多くの人が知っていることかもしれません。埼玉県飯能市で、ペット業者が廃棄していた遺骨が山林の中から大量に見つかったというニュースです。この業者は依頼人から受け取ったペットの遺体をそのまま山林に遺棄し、代わりに別の動物の遺骨を飼い主である依頼人に返却をしていました。ペットの遺体を火葬するその分の費用がかかるため、そうした費用を削減するために行なった犯罪でした。
ペットはかけがえのない家族の一員です。葬儀や埋葬を考えるのであれば、何よりその実績を確認のうえ本当に信用できる業者に申し込んでほしいものです。