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2019年11月21日

過去のペットの火葬に関する痛ましい事件

ペットの火葬は業者としての規定がないため、設備さえあればすぐにでも始めることができることができます。自治体でペットの火葬への対応を始めている地域もありますが、その内容に関しては自治体ごとに大きく異なるのが現状です。非常に手厚い対応をしている自治体もあります。例えば仙台市の場合、ペットの火葬に関しては亡くなったペットの火葬を自治体で行ってくれます。一頭火葬炉で火葬し遺骨の引き渡しを行うサービスと、他のペットと一緒に多頭火葬炉で火葬するサービスを選択することができます。しかし、こうしたペットの火葬に関する手厚いサービスがある自治体は非常に稀有でしょう。自治体の中には多頭火葬炉での火葬すら行っていないところもあります。こうした場合にはペットの火葬を民間の業者に委託しなければなりません。

どんなサービスであってもその業者ごとにサービスの内容、料金ともに異なるのは常です。例えば引っ越し業者であったり、家のライフラインに関するサービス、そして葬儀業者などに関しても、費用もサービスも業者によってそれぞれです。

中にはペットの火葬に関する痛ましいニュースもありました。
2010年に埼玉県飯能市で起こった事件では、元町議であるペット葬儀業者が火葬を委託した動物の遺体を山中に違法投棄していたものでした。遺棄されていた死体の数は100体以上でした。97年から長年に渡って火葬の委託を受けた動物の遺体を火葬したと嘘をつき、遺体を山林の中に放棄したうえで他の動物の遺骨を返却して火葬をしたとして代金を受け取っていたという事件でした。

またペットの火葬業者ではありませんが、2014年に大量のイヌの遺体が遺棄されているという事件もありました。鬼怒川の河川敷で45匹、那珂川町の山林で27匹の犬が相次いで発見されました。これはペットショップの元店員が、引き取ったイヌを販売しようとしていたところ飼育環境が悪く死んでしまったため、遺棄したというものでした。

ペットはものではありません。ペットと家族同然に暮らしている人からすると、その長年を共に過ごしたペットは人と変わらないものでしょう。そうした方からするとペットの最期にきちんと火葬して供養してあげたいと考えるのは当然のことでしょう。

ほとんどのペットの火葬業者はきちんと飼い主とそしてペットのことを考えて火葬を行っています。しかし中には上記のような悪質な業者がいることもあるでしょう。大切なペットがなくなったという悲嘆に暮れている状況であっても、きちんとペットの火葬を行ってくれる業者を探すことが大切です。

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