2020年4月17日
ペットの生涯にかかるお金はいくらくらい?
ペットを飼っていくと当然お金がかかります。いくらくらいの費用がかかるのかはその動物の種類によって様々です。一般的にイヌを一年飼うと餌代や医療費などの諸々の費用で年間平均30万円がかかると言われています。また、高齢になってくると介護のための費用や医療費などがかさむということあります。
仮に年間30万円だと考えると、15年ペットが生きると考えると450万円ほどがかかることになります。また、老齢期にかかる介護や動物病院の費用を考えると50万円ほどを見積もっておいた方が良いでしょう。大型の動物の場合、食費が高くなることや寿命が長くなることから、さらに金額が高くなることもあります。
また、ペットの火葬を行うには1万円から数万円かかるのが一般的です。
人間の場合には保険料というのは国民健康保険や社会保険というものがあります。そのため、何か傷病があったとしてもかかる費用は2割から3割程度で済みます。しかし、動物病院にかかる場合には人間のような保険が適用されないため、10割の費用を負担することになってしまいます。シニア期になってくると様々な病気にかかることがあります。動物の場合、どこが痛いのか、どこの調子が悪いのかなどを飼い主が見極めなければなりません。また、そもそも体調が悪いことを飼い主が気づいてあげなければなりません。
ペットの医療費に関してはペット保険というものがあります。損害保険会社や少額短期保険業者によって執り行われているペット保険というものは、ペットが病院にかかったときにその費用の一部を保険会社が負担してくれるというシステムです。
もちろん人間の健康保険のように公的な制度でないので、その申込金額や負担してもらえる費用の金額などはその保険会社や選択したプランによって異なります。
また注意が必要なのは保険の適応がされる動物病院がどこなのか、ということです。
ペット保険に加入していたものの、いざ治療を行う段になって、そのかかりつけの獣医ではペット保険が適用されないということもあります。
また加入にあたってはペットの健康状態や年齢なども考慮されます。若くて健康な動物であれば当然金額は安くなります。年齢が高くなり老齢期になればペット保険の加入が断られることもあるでしょう。
最近では年間の掛け金が定額の終身継続ペット保険なども多くあります。若いうちからそうした保険に加入しておき、いざというときに対応できるようにしておくと良いでしょう。
ペットの保険には、会計の際に減額され自動的にペットの保険業者から獣医に支払いが行われるもの、そして会計を行ったあとでペットの保険業者に請求をかけるものがあります。どのような形で支払いが行われるのかということも加入の前にきちんと確認しておくようにしましょう。
前のコラム 愛犬の臨終のケアでできること