2020年3月5日
ペットがシニアなら今から備えておきたいお別れプレ準備
長く寄り添ったペットは家族の一員であり、日々の生活を送っていくうえで欠かせない存在です。
亡くなってからお別れの準備をすることになると、気持ちが動揺して行わなければならない手続きなどが手につかなかったり、冷静な判断ができなかったりします。
飼っているペットが高齢な場合は、万が一に備えて少しずつ準備を始めておきましょう。
ペットのおおよその寿命は、「ペットの豆知識 ペットのおおまかな寿命と火葬するまでの時間」で、あくまでおおまかにですが説明しています。
どんな動物にも必ず死は訪れます。大切に飼っている家族同然のペットであればそれだけ、死んだときのことなど考えたくない気持ちはわかります。しかし、イヌやネコをはじめ、多くの動物は人間よりも寿命が短いのです。飼うということは自分がその死を看取ることになります。特に飼っているペットが高齢になれば、覚悟をしておかなければなりません。シニアになったら、死を身近なものと捉え、少しずつお別れの準備を進めておく必要があります。
何より大切なのはその最期に対して後悔をしないように行動することです。精一杯やったから仕方ない、寿命だったから幸せな一生だったとペットに対して胸を張って思えるようにしなければ、胸にしこりが残ってしまうことになります。亡くなってから飼い主がそのような状態になってしまうのは何より亡くなったペットも悲しむのではないでしょうか。
若くても、予期せぬ病気や事故で入院や介護をしなければならない状況になることもあるでしょう。
食欲がない、排泄をしない、呼吸が浅い、けいれんを起こすなど、最期のサインが現れてきたら、心の準備と万が一のときの準備をしておきましょう。
「まだ亡くなっていないのに縁起でもない」と考える方もいるかもしれません。しかし、大切な家族だからこそ、後悔しないように最期を迎え、きちんと見送ってあげることも大切です。
万が一のときに、準備しておきたいものは、遺体を安置する棺や布団、そして保冷剤、ドライアイスなどの遺体が傷まないように冷やすものが必要です。
特に夏場は遺体が傷みやすいので、保冷剤やドライアイスは必需品です。
もしもの時にはそうしたものがすぐに用意できるように確認しておくようにしましょう。基本的にはホームセンターで揃えることができます。最近はペットグッズ専門店などで売られていることもあるので、ペットが高齢になってきたときにはそうしたグッズを確認してみるのも良いでしょう。
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