2019年12月12日
海外のペット火葬事情とペットの飼い方
国が変われば文化も異なります。また法律なども異なるため、そうしたことが差異を発生させます。日本では当たり前だと思っていたことが海外では全く新しい発見だということもあるでしょう。また反対に海外では当然のように行っていることが日本では意外なことであったりすることもあります。
それはペットの扱いについても同様のことが言えます。
国が変わればペットの購入方法も異なります。日本と同様にペットショップで購入する国、路上でもペットが販売されている国、基本的にはブリーダーから購入するという国、そして購入はせず基本的に保護された動物を引き取るという形をとる国もあります。動物の保護に関しての法律は先進国ほど法律が整っている傾向にあります。また文化としてペットとの共生がどれだけ進んでいるのかということもあるでしょう。
日本のように動物を全て室内で飼う国もあれば庭で放し飼いしている国もあるでしょう。できるだけその動物が望む形でという考えを持っている国もあります。
また、動物に対する考え方も異なります。日本ではペットを癒しの対象として捉えている人が非常に多いですが、動物を飼うのはその動物を幸せにためと考える国もあります。例えば北欧の国々は飼っている動物をできるだけアクティブにそして自由に活動させてあげようと考える国でしょう。散歩だけでなく多くのアクティビティなどでペットに運動をさせています。
ペットの火葬という考え方は先進国を中心に少しずつ広がっています。日本と大きく異なるのは、その習慣の土壌です。日本の場合は99.9パーセント以上の人間が亡くなると火葬されて遺骨を収蔵することになります。しかし、海外では文化や習慣、風土などによっても異なりますが、過半数以上が土葬で行われている国もあります。
人間が土葬で埋葬されているのに動物は火葬すると考えるのは少しおかしなことでしょう。人間の火葬の割合が多い国ほど同様に動物の火葬も広がりつつあるはずです。ペットを家族の一員と考えたり、かけがえのない友人だと考えるほど人間に近しい形で遺体の埋葬や遺骨の収蔵を行うのではないでしょうか。
実際、アメリカでは日本よりもはるかに遅い2007年にペットの火葬という考えが実用化され少しずつ行われるようになっています。日本もアメリカも同様にペットの火葬に対する調査はなされていないため正確な数はわかりませんが、アメリカでもペットの火葬は行われるようになり、その件数は急激に増加しているようです。
また近年火葬の割合が上昇しているイングランドでも日本と同じような傾向が見られます。ペットロスなどに対するひとつのグリーフコントロールとして、また亡くなった最愛の家族に対する最後のはなむけとして、ペットの火葬という方法は世界中で行われている儀式でもあるのです。
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