2020年3月18日
ペットの遺体を搬送するときの注意点
ペットの火葬を行う際には、自宅のすぐそばまで出張火葬車に来てもらって火葬する出張訪問火葬、遺体を引き取ってもらって火葬をしてもらい遺骨を引き取る引き取り火葬、自身で遺体を火葬する場所まで運ぶ持ち込み火葬があります。
火葬の種類については、こちらをご覧ください。
ここでは引き取り火葬、持ち込み火葬の遺体の扱い方についての注意点を説明していきます。
●引き取り火葬の場合
プロの手に任せられるから安心感は大きい
約束の日時に業者のスタッフが専用車でやってきます。飼い主さんはペットを丈夫な箱か棺に納めた状態で、スタッフに託します。
※ 注意点
1.布団などでも対応可能か確認すること
基本は箱や棺に納めますが、大型犬などでどうしても箱や棺に納められない場合は布団やシーツに包んだままでも。ただし、それが可能かどうかは業者に事前確認を。
2.排泄物や体液が出ないようコットンなどを用意
運搬は丁寧に行われるとはいえ、振動で排泄物や体液が出てしまうこともあります。そのため、ロや鼻、肛門などにはコットンを詰めておいたほうが安心でしょう。
3.火葬形態によっては、お供えを預ける
一任個別火葬や合同火葬の場合、業者が先にペットを連れ、火葬を始めることも。その場合はお迎え時に、生花やお気に入りの食べ物などをスタッフに預けましょう。
●持ち込み火葬の場合
箱や棺に納めた状態で助手席に座る人が両手で抱えて運ぶ。
箱や棺に納めた状態でも、布団やシーツに包んでいる状態でも、持てる大きさであれば、助手席に座る人が両手でしっかり抱えます。手で持てない大型犬の場合は後部座席やトランクの中に寝かせて運びます。後部座席なら、誰かが付き添うようにしましょう。大型のためトランクを利用しなければ運搬できないようであれば、バスタオルや毛布などを敷き詰め、極力動かないように細心の注意を払うようにしましょう。
※ 注意点
1.運転係と抱える係の二手に分かれて
基本的には複数で運搬を。運手と、助手席で遺体を抱えたり、後部座席で補助する係と考えます。憔悴して運転どころではない場合は無理をせず、家族や知人に運転をお願いしましょう。
2.ペット第一! 安全運転が鉄則
運転はスピードを出しすぎず、でこぼこ道を避けるなど、遺体に十分配慮して。運転が荒いために遺体が激しく揺れ、体液がたくさん出てしまっていたというケースもあります。
3.排泄物や体液が出ないようコットンを
飼い主さんは業者のように運搬し慣れていないので、どうしても遺体に振動を与えがち。排泄物や体液が出るのを防ぐため、口や鼻、肛門などにはコットンや綿を必ず詰めておきましょう。
前のコラム ペットの火葬を行っている業者の種類