2020年3月25日
気付いてあげたい、ペットの体調の異常
動物はわたしたち人間とは寿命が異なります。そのため、何気なく日々過ごしていても年をとっていて病気などをしやすくなっていることもあります。
動物のおおまかな寿命については
こちらの「ペットの豆知識 ペットのおおまかな寿命と火葬をするまでの時間」
でご確認ください。
ここでは大切なペットの健康の変化に気づいてあげるために、チェックしておきたいことを説明していきます。
元気がなく、あまり動かないそんなときには注意が必要
わたしたち人間がそうであるように、動物というのは病気になると元気がなくなります。視力が落ちてくると、見えない怖さからあまり活発に動かなくなります。また体の一部がどこか痛いときには、そこをかばって動こうとしません。
元気がなくなったときにまず確認してほしいのは目、腹部そして関節です。
動物の目というのはわたしたち人間とは白目や黒目の構造が異なるようになっています。特に小動物の場合は、構造上的に襲われそうなときにどこを見ているのか悟られないために黒目がどこを向いているのかわからないようになっています。
しかし、目の色の変化や片方だけ注意が散漫など、飼い主が良く注意して観察していれば気付くことも多くあります。黒目の色が左右違う、レンズに濁りがある、あっかんべをしてみたらまぶたなどに片方だけ違和感がある、目やにが出るなど、気づくことができる点は多くあります。少しでもおかしいなと思ったら、日々のふれあいの中で注意して見てあげることが大切です。
内臓の疾患や感染症などの場合には、人間と同じような変化が出ることが多くあります。鼻水が止まらない、鼻水の色がおかしい、鼻血が良く出るなどの症状の場合や、くしゃみがやたらと多いなどの場合には何か病気の可能性があります。
また咳や呼吸の異常なども病気が疑われるひとつのサインです。特に老齢期に入った動物からこうした症状が見られる場合には命に関わる病気を患っている可能性もあります。おかしいなと思ったらできるだけ早く動物病院に連れて行ってあげるようにしてください。
散歩できる動物なら散歩のときにケージなどで飼っている動物ならケージの中を確認することによって、動物の糞や尿を確認することができます。またネコの場合などは非常に嫌がりますが、体調がおかしそうだなと思ったら、排泄の状況を確認してあげるようにしてください。
排泄ができなくてトイレに入っている時間が非常に長い、排泄する量が異常に多いなどの場合には、何らかの内臓の疾患がある可能性があります。こうしたときに人間ならば、腹部の異常などを訴えることができますが、動物の場合には違和感を覚えてもそれを伝えることができません。
動物は季節によって毛が極端に抜けたりする時期もありますが、病気やストレスなどから円形脱毛などを引き起こすことがあります。鳥などの場合ストレスを感じたり感染症などにかかってしまったりすると毛引きといって自分の毛を引きちぎってしまうことがあります。どのような動物でもきれいな状態であることが健康のひとつのバロメーターです。抜け毛が激しいなどのときには、どのようなときに毛を抜いているのか、また最近大きな変化はなかったかなどを確認し、それを改善しても治らないときには、病院に連れていってあげるようにしましょう。
また、食事など健康を保っていくための重要な要素です。食事をとる量が少なくなったというときにはその変化に気づくこともありますが、反対に水や食事を過剰に取るようになることもあります。こうした食事の変化というのは内臓の疾患やストレスなどから来ていることもあります。大きな変化が見られたときには注意して観察してあげるようにしましょう。
動物を飼う際には単純にかわいがるだけでなく、こうした変化に気付いてあげることも飼い主の役目のひとつです。人間は痛みを感じたときや苦しい時には、それを言葉で伝えることができます。しかし、動物はしぐさでしかそれを伝えることができません。折角のシグナルを飼い主が見逃してしまっては大切にしている動物との時間が短くなってしまうことにもなりかねません。
ペットを飼うということは、その一生を看るということでもあります。何か異常があったときにはきちんと気づいてあげるのも飼い主の大切な役目です。
またペットが亡くなったときにはきちんと葬ってあげる必要があります。大切なペットにもしものことがあったときには、福山を中心にペット火葬を行っている福山ペットセレモにご相談ください。
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