2020年6月18日
ペットの火葬や葬式はどこで行ったらいいのか
人間の葬儀関連施設には大きく分けて二種類があります。公営の施設と民営の施設です。一般的には火葬は公営の施設で、葬儀は民営の施設で行う人が多いでしょう。しかし、ペットの葬儀や火葬に関してはどちらも民営の施設で行うことがほとんどです。
一緒? 別々? 葬儀を行う場所と火葬を行う場所
そもそも葬儀と火葬とはどう違うのでしょうか。葬儀というのはお葬式のことです。人間の場合を例にとってみましょう。以前は葬儀は亡くなった方の自宅で行い、葬儀が終わったあとには火葬場で火葬するというのが一般的でした。しかし、時代が進むにつれて住宅事情などの変化が起こり、自宅で葬儀を行うというのが難しくなっていきました。結果として、葬儀は葬儀業者の所有する葬儀専門の式場で行われるようになりました。
やがて葬儀を行う場所の変化に応じて自治体などの公的な機関も葬儀を専門で行う式場の建設をしました。現在では大きな自治体を中心に公営の葬儀式場が火葬施設に併設して建設されるようになったのです。そのため、現在の人の葬儀は民営の式場と公営の火葬施設で行う人が多くなっているのです。
昔はペットの埋葬はどのように行っていたのか
ペットの場合はどうでしょうか。ペットの火葬が行われるようになったのは比較的最近のことです。以前はペットが亡くなったときには土葬するのが一般的でした。以前は多くの集合住宅ではペットの飼育は禁止されており、庭付き一戸建てであればペットを飼えるという状態でした。そのためペットを飼える環境であるということは、ペットの埋葬まで自宅の敷地内で行えるということでもあったのです。
しかし、現在では集合住宅でもペットを飼うことができます。そうした場合にはペットが亡くなると何らかの方法でペットの遺体を処分する必要があるのです。
こうした理由からペットの火葬の数は増加してきました。
ペットそのものに対する日本人の意識の変化
ペットの火葬が行われるようになってきたもうひとつの理由としてペットの家庭内での地位が変化してきたことがあります。以前はペットを飼う場合というのは屋外で飼うか、家の中にいたとしてもケージの中で飼われるというのがほとんどでした。しかし、現在では家の中で自由に活動できるようになっていることが多くあります。ペットと家族という線引きではなく、ペットも家族という形に意識が変化しているのです。そのためペットが亡くなったときには人間と同じように火葬するのが当たり前だという考えが広まっているのです。
現在の自治体でのペットのおくやみに対する対応は
現在ではまだ、公的な機関を利用してペットの火葬や葬儀をすることはできません。こうした施設というのは自治体によって異なります。宮城県仙台市の場合、死の施設でペットの火葬を行い、遺骨を持ち帰ることができます。
参考サイト:仙台市公式サイト
しかし、こうした自治体というのは非常にまれで、ほとんどの自治体というのはペットの火葬については遺体を預かってもらい、他のペットの遺体と合同火葬するため遺骨を持ち帰ることはできません。自治体によっては火葬という形ではなく、その他の可燃ごみと同じように焼却することしかできない自治体も多くあります。
人間が亡くなると、葬儀は民間の葬儀式場で、火葬は公営の火葬施設で行うのが一般的です。しかし、ペットの葬儀と火葬に関してはどちらもペットの葬儀業者に頼むというのが現在の日本のスタンダードなのです。
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